2022/12/26
年頭にあたり、新年のご挨拶を申し上げます。
日本漢字能力検定協会が毎年「今年の漢字」を募集し、12月に発表しています。2022年の漢字は「戦」でした。2 月から現在まで続く、ロシアによるウクライナへの侵攻が、世界に大きな衝撃を与え、さらに北朝鮮による相次ぐミサイル発射などにより、多くの人が「戦」争への恐怖や不安を感じたことが理由としてあげられていました。そして2位は「安」。「戦」の不安を転じて安全・安心・安定に対する切望を感じます。
また、1年の社会情勢がうかがえるものにユーキャン新語・流行語大賞もありますね。トップテンを見ると、たしかに「ああ、よく目/耳にした語句だなぁ」と思えるものばかりです。トップテンではありませんでしたが、選考委員特別賞の「青春って、すごく密なので」が心に残っています。甲子園の優勝旗が初めて「白河の関」を越えた喜びもさることながら、さまにコロナ禍の真っただ中で高校生となり、高校生活や部活動を送ってきた選手たちのかけがえのない3年間を称える言葉だと思います。
人類と感染症の戦いは紀元前から存在します。…
2022/05/01
宮通研定期総会も無事終了し、東北ブロックの代議員会も無事終了し、2022年度が本格的に始動しました。宮通研運営委員も新メンバーを迎え、東北ブロック役員はなんと6人総入れ替えとなりました。初めてのことにチャレンジするのはドキドキですよね。でも、経験があるからこそ上手にこなせるものがあるのは当然ですが、ポストを与えられたためにできるようになっていくことのほうが多いように思います。やってみようと勇気を出したその1歩が未来を大きく変えることと思います。幸いなことに全通研活動は一人でこつこつ頑張るものではなく、仲間とわいわい取り組むものです。一日1歩でも0.5歩でも踏み出し続けて、数年後振り返った道のりにはたくさんの宝石が輝くことでしょう。そしてその宝石は自分と仲間が作り出すものなのです。わくわくですね!
今年度もどうぞよろしくお願いいたします。
会長 宮澤典子
2022/03/01
宮城県でも、新型コロナウイルスの感染が拡大しています。2月17日の陽性者は906人と過去最高となりました。学校や障害者施設でもクラスターが発生しているようですし、2月22日における実効再生産数は1.3と依然として拡大傾向が続いています。宮城県や仙台市はさまざまな新型コロナウイルス対策の施策を展開していますし、私たちも感染防止に取り組んでいるのですが、なかなか効果が現れない状況となっています。毎日800人前後の感染者が報告され、家族や知人が感染したという話を聞くようになってきました。今回は、陽性となり宿泊療養を体験した方のお話を聞いてみたいと思います。
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M:このたびは大変でしたね。感染が判明してからこれまでの出来事で強く印象に残っているのはどのようなことですか?
X:陽性と言われたきの衝撃でしょうか。ワクチンも接種したし、数日前のPCR検査では陰性だったので、なぜ私が?と思いました。幸いのどが痛む程度の軽症だったのですが、宿泊療養を勧められ、迅速に手配していただけたことで少し落ち着きました。……
2022/02/01
2月4日は立春。暦のうえでは春の始まりです。
昨年11月から12月は新型コロナウイルス感染者が減少し、このまま収束に向かってくれるのかと淡い期待を抱いていましたが、新年早々第6波が到来してしまいました。しかも、感染者のほとんどが感染力の強力なオミクロン株によるもので、感染者数はネズミ算的に増加しています。特にオミクロン株は若年層に感染が拡大しており、仙台では休校となる小中学校も出ています。若年層は重症になりにくいと言われていますが、小さな子どもが発熱や倦怠感に苦しむのはかわいそうです。また、子どもが感染すれば親をはじめ家族も外出を自粛するなどの対策を講じなければなりません。新型コロナウイルス感染症は対岸の火事とは言えない状況です。宮城県や仙台市では「感染拡大傾向時の一般検査事業」として、県内36か所で無料検査を実施しています。無症状だけれども感染リスクの高い状況にあり、感染の不安があるという場合は、こちらの検査を利用するとよいでしょう。また、何かあった場合にどのように行動すればよいのかも合わせて確認しておきたいものです。……
2022/01/01
年頭にあたり、新年のご挨拶を申し上げます。
日本漢字能力検定協会が毎年「今年の漢字」を募集し、12月に発表しています。2021年の漢字は「金」でした。「金」が1位になったのは4回目と最多だそうです。オリンピック、パラリンピックが日本で開催され、連日「金」メダル獲得のニュースが流れたりと明るいニュースがありました。一方、コロナ禍による飲食店や従業員支援のため休業支援金や給付金などお「金」の文字を目にする機会も多々ありました。いずれにしても、2021年もコロナの話題が満載でした。
私の2021年の漢字といえば「隔」でしょうか。2021年はコロナ禍の副産物として遠隔手段が拡大しました。宮通研でも会議や学習会をオンラインで実施しましたし、夏に開催された全国手話通訳問題研究集会inやまがたは、全通研集会としては初めてのオンラインによる集会となりました。4月からはフリーランス生活ですが、ほとんど毎日のように遠隔で会議をし、遠隔で通訳をし、遠隔で講義をしたりしています。まさしく「隔」漬けの毎日でした。
2021/11/01
いつの間にか季節が変わり、秋を飛び越して、そろそろ冬の気配です。新型コロナウイルスに翻弄された2021年も残り2か月。緊急事態宣言、まん延防止等重点措置、リバウンド防止徹底期間など、次から次へと行政措置が講じられ、活動に制限がかけられてきましたが、最近は新感染者数も激減し、少しほっとした雰囲気です。
近年、ハロウィンのイベントが盛んになってきました。日本のハロウィンは仮装して楽しむことが多いようですが、今年は三密を避けるためもあって、バーチャルのハロウィンフェスティバルなどもあります。ICT、高速インターネット、コロナ回避などの諸条件が重なってどんどん新しい様式が生み出されています。
ハロウィンといえば、アメリカの西海岸、オレゴン州にあるろう学校によるナイトメア・ファクトリー(お化け屋敷)を思い出します。オレゴンろう学校では、30数年前から、生徒たち手作りのナイトメア・ファクトリーを開催しています。この30数年の間にどんどん規模が大きくなり、いまでは期間中に1万5千人が入場するほどになりました。入場料はひとり15ドル(≒1,710円)。期間中に2,565万円もの収入になりますね。
2021/09/01
8月21日(土)「第54回全国手話通訳問題研究集会~サマーフォーラム in やまがた」が開催されました。昨年の石川集会は、コロナ禍のため残念ながら中止となりましたので、2年ぶりの開催です。今年も新型コロナウイルス感染拡大は収束せず、会場とオンラインを併用したハイブリット方式による集会となりました。全通研集会の形態としては初めての試みです。日程も従来の形式とは異なり1日だけであり、討論形式の分科会はなく講座のみとなりましたが、全国から1,376人の参加がありました。この参加者数もここ数年に比べるととても多く、オンラインの利便性の効果かと思えます。準備に準備を重ねて開催にこぎつけた山形の実行委員会の皆さまに心から感謝申し上げたいと思います。
全国手話通訳問題研究集会は、1968(昭和47)年に福島で第1回全国手話通訳者会議として開催されてから、毎年開催されてきました。「全国手話通訳問題研究会」が発足したのは青森で第7回集会が開催されたときでしたが、集会の回数は第1回から通しで数えられています。宮城では2007年に仙台市国際センターを会場に第40回集会を開催しました。
2021/08/01
7月23日、1年遅れで東京オリンピック競技大会(TOKYO 2020)が開幕しました。東京開催が決定してから7年かけて準備してきた平和の祭典です。
開会式はシンプルながらも「日本」を意識した演出がなされました。会場のステージには「Faster, Higher, Stronger – Together(より速く、より高く、より強く、そして共に)」というIOCの新しいモットーが浮かび上がりました。1894年国際オリンピック委員会(IOC)設立時から掲げられてきたモットーである「Faster, Higher, Stronger(より速く、より高く、より強く)」に今回から「Together(共に)」が加わりました。COVID-19パンデミックと闘った世界の連帯を思わせる言葉です。オリンピックは多様性を受け入れ尊重する姿勢を打ち出しています。
今回の開会式は無観客のなか行われました。国民はみなテレビ中継で開会式を見守ったことと思います。しかし、この「多様性と調和」を掲げるオリンピック開会式の映像に手話通訳の姿はありませんでした。
2021/07/01
6月13日(土)全通研東北ブロック研修会が開催されました。今年は会場に参集することができるかという期待もありましたが、やはり新型コロナウイルス感染防止の観点から、昨年に続きオンラインによる研修会となりました。それでも110名もの参加があり、オンラインによる参加しやすさが現れていると感じました。県をまたぐ移動の不安や移動時間や経費等の負担を考えれば、オンラインは確かに便利です。また、ネット環境にない会員のためには、各支部で集団視聴会場を準備し、参加しやすい環境づくりも行いました。
研修会のテーマは「コロナ禍における手話通訳者の現状」で、行政の立場、設置通訳者の立場、登録手話通訳者の立場などから日々の取り組みの様子が報告されました。また、全通研のコロナにたいする取り組みの報告もありました。パネラーもそれぞれの居住地からの登場です。通訳は、パネラーと同じ支部の方が担当しました。
自治体窓口では、相談のための窓口来庁者が増えているそうです。コロナ感染防止やワクチン接種など、聞きたいことは設置通訳者に聞くという関係が構築されているのですね。……
2021/05/07
今年は早々と桜が満開になったと思いきや、4月の暦をだいぶめくってから花冷えの日が続いています。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
4月17日2021年度定期総会があり、新年度がスタートしました。宮城県にまん延防止重点措置が発令されているため、一堂に会して総会をすることはできず、オンラインによる新しい形の総会となりました。オンラインで参加した方は30余名、採決はZoomの投票機能を用いて行い、すべての議案が承認されました。
昨年初めて緊急事態宣言が発令されてから1年過ぎました。しばらくすれば落ち着くだろうという期待は裏切られ、ついに3度目の緊急事態宣言が発令される事態となりました。このような状況で、宮通研の活動スタイルは大きく変化しました。対面で会議を開くことが難しいため、会場集合とオンラインを併用して運営委員会や部局長会議を開催してきました。残念ながら宮通研学習会は1度も開催することができませんでした。そこで、会員の皆さまへの学習支援として、宮通研ホームぺージにオンラインコンテンツを掲載するなど工夫しました。